・ リストに載った子供達
1973年ぐらい。当時俺(遊歩という名前にする)は4歳。
俺が3歳のとき、特務機関系警察官に、目の前で母親をレイプされたときから
俺と秘密組織との戦いははじまっていた。
俺がいつもの遊び場に向かっている途中、黒塗りの高級車が俺の横にとまった。
”遊歩君ですね、お父さんから君を連れてくるようにたのまれたんだ。さ、早く
乗って。”俺は怪しいと思ったが、本当に父の知り合いなら疑ったら失礼になる
と思い言われるままに車に乗った。しばらく走っていると全然知らないところへ
連れて行かれ、おかしいと思い”やっぱり帰して”と泣き叫ぶと薬品を染み込ま
せた布を口に押し当てられ意識を失う。
気が付くと大きな鏡のあるコンクリートの打ちっぱなしの出口のない部屋に入れら
れており、そこには俺の他に同い年ぐらいの男の子が一人女の子が二人いた。
どうやらここにいる子どもは全員誘拐されたようだ。そこにいる子供たちと世間話
をして盛り上がっていると、突然何処からともなくおっさんの声がしてきた。
”お腹がすいただろ、ここにケーキがある、犬の物まねをすれば、ここにあるケーキ
を食べさせてあげよう”
部屋の片隅にある手だけをいれることのできる穴の奥にケーキがガラスごしに
置いてあった。俺は真っ先に犬の泣きまねをした。すると”ほら、御褒美だ”
といって、ガラスのしきいが取り除かれ、ケーキを取り出すことができた。しかし
それを食べていいのは一番最初に物まねをした者だけ、というルールがあった。
”猫の物まね””象の物まね”などをやらされてチョコレートやシュークリーム
などをゲットしていった。自分が獲得した褒美を他人に与えてはいけないという
ルール(このルールを破ると殺される)があるので順番を決めて物まねをするこ
とにした。どうやら犯人達の思惑は子供たちの間に競争心を植え付け褒美さえ出
せば何でもする従順な僕を造り出すことが目的らしい。とらわれた子ども4人の
中で一人だけ物まねをしない女の子がいた。俺は”どうして物まねしないの?
お腹がすいてないの?”と聞いてみた。すると、”お母さんから知らない人から
物を貰っちゃだめって聞いてないの?人捜いの言いなりになるなんて絶対いや”
と言った。俺はふーんそうなのか、でも貰えるもんは貰っとかないと駄目やな、
でも腹もいっぱいになったし、おっさんの声の言う事をきくのはやめようと思った。
自分の言いなりならなくなった子供たちを見て腹を立てたのか、声は最後の要求
をしてきた”褒美の取り出し口にナイフが4本ある、それでお互い殺し合い最後に
一人生き残ったものだけに願いをかなえてやろう”
俺は質問した”願いをかなえるってどんな願いでもかなえられるのですか?”
おっさんの声”私は神だ。すべての願いをかなえることができるぞ”
女の子”どうして神様がこんなことをするの”
おっさんの声”おまえたちは選ばれたのだ、神の僕として働くために。さあ戦う
のだ、死力を尽くして”
俺”神が人殺しを命じるなんてお前の頭はくるくるパーかハゲ”
おっさんの声”神を愚弄するとは、死んだものは生き返らせてやろうと思ってい
たが、お前だけは許さない。生き残った者には毎日ケーキでもシュークリーム
でも好きなものを食わせてやる、さあ戦え”
すると男の子がナイフを取り出し残りの3人に対し戦闘態勢に入った。
おっさんの声”よしよしお前は選ばれた戦士だ、神のために戦え”
俺”人捜いの言うことなんか聞くな。生き残った奴も殺すつもりだ。絶対戦っ
ちゃ駄目だ”
残りの3人で男の子を睨み付けた。すると男の子も、戦う構えをといた。
おっさんの声はごちゃごちゃぬかしていたが、無視していた。しばらくして
俺”禿げ、お前本当はタヌキだろ、正体を見せろ禿げタヌキ。俺が怖いのか?
臆病禿”と言うと、おっさんの声はひどく興奮しはじめた。どんどん挑発すると
この無機質な空間に変化が起きた。部屋の一角の壁が音もなく開いた。隠し扉だった
のだ。そこにはしゅう色(赤色とする)のベレー帽をかぶった軍人らしき人物が立
っていた。どうやら禿げタヌキに俺達を殺せと命令されているようだ。しかしそ
のことに対してためらいを持っているようだった。俺はその気弱そうなレッドベ
レーの兄ちゃん(登場人物はすべて日本人)をしばき倒して隠し扉から外にでた
するとそこには二人のレッドベレーと禿げタヌキ(本当に禿のおっさんだった)がいた。
見た感じ禿げタヌキが階級が高く、3人のレッドベレーは視察で派遣された部外者で階級は
低そうだった。俺は禿げタヌキをナイフで脅した。レッドベレーは見ているだけだった。
俺”お前みたいな人間は誰からも助けてもらえないのさ”
禿げタヌキ”何をしている、こいつを殺せ”
俺”お前が死んだらこいつらが出世できるからな、お前が死ぬのを喜んでるん
じゃないのか”
禿げタヌキ”貴様ら許さん”逆上した禿げタヌキはレッドベレーに切りかかった。しか
し返り討ちにあって死んでしまった。自分より階級の高いものを殺してしまった
レッドベレーは組織の掟で処刑されるしかない。そこで俺とレッドベレーは基地
を脱出するまで手を組む事にした。俺は残りの子供たちにも一緒に脱出するよう
に説得したが怖がってどうしても一緒についてきてくれなかった。レッドベレー
の一人が、足手まといは置いていくしかないといい、どんどん先に進むので仕方な
くついていった。途中警備兵と撃ち合いになり一人が撃たれた。気の弱い兄ちゃ
んは銃でよう反撃できずにいた。俺はそいつに”銃を貸せ俺がやる”といい銃を
もって壁の影から転がりながら敵の前にでた。そして銃の引き金をひくと弾が出
なかった。俺は転がりながら元いた壁に返り、同時に気の弱い兄ちゃんに銃を向け
た。”弾が出ない。どういうことだ”すると銃にはセーフティロックがかかって
いた。”わざとじゃね一だろうな。がきの俺でもできるんだからお前がやれ”と
言って銃をわたした。激戦のすえ警備兵を全員倒して基地から脱出することがで
きた。車をかっぱらって脱出し、神戸の近くで乗り捨てた。駅に向かう途中で釣り
具屋さんがあったので、そこに俺一人で入り、帽子とサングラスを買った。店の人
に”一人でお買い物ができるかどうかお兄ちゃんに命令されてるの”と言ってご
まかしそのまま港まで歩いていった。
俺は二人のレッドベレーにこういった。
”どうして他の子どもを置き去りにしたんだ”
red”だったら、お前が連れて脱出すればよかったんだろ”
俺”俺一人で3人の子どもをあそこから連れ出すなんて無理だ”
red”お前一人でも無理なんじゃないか”
俺”お前、誰のおかげで脱出できたと思ってんねん”
red”俺のおかげだろ”
俺”フッ、まあ今回はそういう事にしておいてやる”
red”お前いったい何もんだ”
俺”俺か、俺は世界の支配者だ”
red”なんでお前が世界の支配者なんだ”
俺”いずれ世界は俺によって一つになる、お前も俺に協力しろ”
red”その時は俺がお前を殺してやる”
俺”相手になってやろう”
気の弱い兄ちゃん”まあ仲良くしようぜ。一緒に命かけて逃げ延びた仲間やないか”
俺”これからどうするんだ”
red”船で国外に脱出する、俺達のこと絶対に言うなよ”
俺”いうかよ…”
俺はタクシーに乗り”お金は?”と言うと、気の弱い兄ちゃんが”3千円でたりますよね”
とタクシーの運転手に聞いてくれた。俺はredから貰った3千円を握り締め、リヤウインドウごしに二人に手を振った。タクシーは俺の家に向けて出発した。俺は二人の航海の無事
を祈った。運転手が”あのお兄ちゃんは刑事さんか?”と聞いてきたので
俺は”言ったら駄目って言われてるの”と答えた。
・こりない奴等
幾日かが過ぎて、家の近所の公園で遊んでいると黒塗りの高級車がやってきて俺の様子をうかがっ
ている。しばらくして黒服の男が近づいてきて
男”遊歩君ですね、”
俺”お父さんから僕を連れてくるようにたのまれたんでしょ。”
男”どうしてわかるのかな。”
俺”僕の勘はよく当たるねん”
男”前にもおじちゃんみたいな人に連れて行かれたのかな?”
俺”早くお父さんの所に連れていってや”
車に乗り込んだ。車内には黒服の男が前に二人、後部座席に一人と俺がいた。
男”前に連れて行かれたときにはお父さんに会えたの?”
俺”ん一一ん”
男”どうして会えなかったのかな、知っていることを全部しゃべってごらん”
俺”会社に行く途中でね、うんちがもれそうになったの、そしたら家に帰してく
れたの”
男”ふ一ん、そうか。今日は大丈夫かな”
俺”大丈夫だよ”
男は液体の入ったビンを取り出し布に染み込ませた。
俺はすかさずそのビンをたたいた。ビンの中の液体は男の顔にかかった。
男は叫び声をあげて寝てしまった。ビンを取り上げた俺は襲いかかってきた助手
席の男にも液体をかけた。運転席の男はパワーウィンドを操作して窓を全開にし
た。
俺”こりない奴等だな。そう何度も同じ手にひっかかるか”
男”まさかお前がやったのか”
俺”何をやったんだ”
男”そんなわけがない”
俺”基地を潰したことか?それなら俺がやった。お前はその時の生き残りか?”
男”嘘つくな”
俺”お前こそ嘘をつくな。懲りずにこんなことをするなんて徹底的にお仕置して
やる。基地まで連れて行け”
基地に到着した。
基地のゲートを抜け、ロータリーに車を停める。そこには黒服の男が数名とカー
キ色の軍服の男が一人いた。黒服が喋りかけてきた。
黒服”何をしているんだ。子供が目を覚ましているじゃないか”
運転手”・・・”
俺は車から降りてこう言った。
俺”やっと着いたな。早くお父さんに会わせて”
運転手”気をつけろ、そいつが基地を壊したんだ”
黒服”他の連中は?”
運転手”そいつにやられたんだ、本当だ”
男達は俺を取り囲んで取り押さえようとした。
俺は持っていた薬品を顔にめがけてぶちまけた。すると、軍服を着た男は素早く
両腕をあげてガードしたが、他の連中にはヒットした。
俺は軍服を着た男に向かって”おじちゃんかっこいい、悪い奴等を懲らしめるの
を手伝って”
おじちゃん”君を連行する”
俺”連行って何”
おじちゃん”いいからついてきなさい”
黒服”そいつを殺せ”
おじちゃん”ただいまより連行いたします。”
俺はおじちゃんについて行った。
おじちゃん”私を殴って逃げなさい”
俺”どうして”
おじちゃん”殺されたくなければ逃げるんだ”
俺”だめだよ、これから悪い奴等をやっつけにいくんだから”
おじちゃん”いいから逃げろ”
俺”だめだ”
おじちゃん”勝手にしろ”
俺は監視カメラのついた部屋に閉じ込められた。しばらくすると壁から催眠ガス
が吹き出した。俺は監視カメラを壊し、服を口にあてたが意識がとうのいた。
しばらくして男が入ってきて倒れている俺をおんぶして部屋をでた。階段を降り
ているときに話し声が聞こえてきた。
警備兵a”本当に総統がいるのか?”
警備兵b”ヘスがボスだって話もあるぜ”
俺を連行している男”何を話してるんだ。上官のプライバシーを詮索してはならな
いという軍規を忘れたわけではあるまいな”
警備兵”申し訳ありません”
男”お前はそいつを連れて先に行け”
男”がみがみ・・・”
俺は別の部屋に連れて行かれた。いすに座らせられた。
手下”おい、起きろ”バシバシ。俺は目を開けた。
手下”この前ここに来たときに何が会ったのか話してもらうよ”
俺”何のこと”
別の男が目配せした。手下は注射器を俺の腕につきたてた。
俺”やめて、注射嫌い。助けて”
無理矢理俺は注射された。俺はおお泣きした。
俺”うえーん”
手下”泣くな。泣き止まないと殺すぞ”
俺”うひゃひゃひゃ、ひーうひゃひゃひゃ”薬の影響かなぜだか全身むずがゆくなり俺は笑
わずにはいられなかった。俺は笑いながらのたうちまわった。
ちなみに部屋には男が6人ぐらい、部屋の外の監視窓ごしに3人程の男がいた。
手下”大丈夫か!しっかりしろ”
俺”俺の味方になれ。それ以外にお前の生き残る道はない”
手下”・・・・・”
俺”お前ら、いつもこんなことしてるのか?えらい笑いの止まらんことしてるや
ないか。こんなことしていいとでも思ってるんか?”
手下は俺の顔を殴った。
手下”自分の立場をわきまえろ”
俺”ごめんなさい。何でも言うことを聞くから助けて下さい”
手下”最初から素直にそういえばいいんだよ”
手下”以前この基地の警備兵を殺したのはお前だそうじゃないか。お前がやった
のか?”薬が俺の全身に回り、俺は朦朧とした状態にあった。多分、きつい自白剤を
うたれたのだろう。
俺”俺がやった”
手下”どうやってやったんだ”
俺”俺は悪い奴等を改心させるためにやってきた。お前たちも改心しないと滅ぼ
すぞ”
手下”こいつは完全に狂ってますよ。どうしますか”
上官”尋問を続けろ”
手下”お前は誰だ”
俺”俺は…そうとう”男達は動揺した。
※ソウトウとヘスという言葉が組織の人間にとって重要であると俺は認識していた。
別の手下”まさか、転生の術で降臨したのでは”
リーダ”いや、それはない”
手下”総統??総統ってなんだ”
俺”俺はそうとう・・強いんや”
手下”相当強い?その相当”
俺は”そうとう”という言葉が彼らにとって大変重要であると言うことをさとった。
俺”俺はそうとうよりもえらいんや”
男達は俺の言っていることがはったりだと思ったようだ。
俺”俺は転生の術で降臨したのだ”
リーダ”では転生する前のお名前を教えていただけますか”
俺”わからない”
リーダ”あなたがもし我々の上官だったとしても、あなたの転生術は失敗です。
組織のために死んでもらいます。”
俺はとにかくはったりを吐き通すしかないと思った。
俺”まて、もう少しで思い出す。そうだおまえのことはよく覚えているぞおじい
さんは元気にしてるか?お前は小さい頃庭にあるブランコがすきだったな元気そ
うで何よりだ”
俺はN02らしき男にそういった。ラッキーなことにそいつの家にはブランコが
あったらしい。俺は微妙にマインドリーディングの特異能力を持っていた。
そうやってはったりを吐き通していたがある時俺は”ヘス君が悪いのだよ”といってしまった。
上官”組織の最高責任者を侮辱したからには死んでもらいますよ”
俺”まて俺はそうとうから命令を受けているのだ、ヘスを殺せ”
上官”射殺しろ”
手下は俺に銃を向けた。しかしびびっているようだ。
上官”撃て”
手下はためらいつつも薬でぐったりしている俺に向かって発砲した。
俺はすかさずよけた。弾は後ろの壁に当たり、跳弾が他の手下に命中した。
上官”何をしている。よくねらえ”
手下はまた撃った。しかしその弾もはずれ、その跳弾が別の手下に命中。
上官”よこせ”上官は激怒し手下から銃を奪うと俺を撃とうとした。
俺”愚かだな。俺を殺すならお前が死ぬことになるぞ”
上官は俺の腹に銃を突き付け”これならよけれまい”と言った。俺はすかさず指
を銃口の中にいれた。
上官”何の真似だ”
俺”死ぬより指が吹き飛んだ方がましだ”
上官”望みどおりにしてやる”
引き金をひいた。銃は爆発し、吹き飛んだのは上官の指の方だった。
俺”俺に銃を向けたものはその銃によって死ぬのが運命だ。俺の味方になる奴は
こっちにこい”
何人かが俺の味方になった。しかし俺の側についた黒服は次々にリーダによって
銃殺された。リーダは一人の黒服に俺を射殺するよう命令した。
俺”お前ら、なんで仲間の命をなんとも思わない悪魔に従うんや。お前らがそい
つに殺されるのも時間の問題やで”
リーダ”早くそいつを殺せ”といいつつ銃口を黒服の一人(以後抜け黒服と表記)
に向けた。
抜け黒服”お前は仲間の命を何だと思ってるんだ”抜け黒服はリーダを撃った。
抜け黒服”お前も死ね”抜け黒服は俺に銃を向けた。
俺”俺を殺して何になる。俺を殺した手柄で組織に上官を殺したことを命乞いす
るのか?貴様は友達思いのいい奴かと思ったがそうではない、ただの弱虫だ”
抜け黒服”俺は抜けさせてもらう。俺を追うなよ、追ってきたら殺すぞ”銃を周り
の黒服に向けそう言うと男は部屋を出ようとした。
抜け黒服”坊主、死ぬなよ”
俺”坊主ちゃうわ。ちゃんと髪の毛生えとるわ”
抜け黒服は笑いながら出て行った。
俺”そうそう、大事な事を忘れてた。俺がここに来た目的は悪い奴等を改心させ
るという事ともう一つ、俺と一緒にさらってきた女の子を連れ戻しにきた。どこ
にいるんだ?俺と同じように注射したんだな?”
手下”何のことだ?”
俺”前に捜われたとき、俺の他に女の子が二人いた。それと男の子が一人、そいつ
は殺されちゃったけどな。俺達が小さいことをいいことに、無理矢理ゴキブリを
食わせたりひどい目に会わせたんだ。だからお前たちを滅ぼす事にした。知らな
かったじゃすまないぞ。”
手下”そんなこと聞いてないぞ”
俺”じゃ一なんで俺はここにいるんだ”
手下”本当ですか”
黒服”・・・・”
俺”殺したのか?殺したんだな。…残念だな”と言うと、ポルターガイスト
現象がおきた。今までこいつらに無惨に殺された浮遊霊達がやってきたのだ。
黒服たちは、もだえ苦しむもの、幟悔するもの、気絶するものと様々だ。
そこへ新手がくる気配を感じ取った。
どうしよう。名案が浮かばないまま新手が部屋に入ってきた。
新手”大変だ。宇宙人が脱走したぞ。・・・”
黒服達”・・・・・”
俺”今、宇宙人がやってきて暴れていたんですけど、僕がやっつけて追い返した
んです。”
俺は指が吹き飛んで気絶している黒服を指差して
俺”此の方に、宇宙人を捕まえるよう命令されましたので”といって敬礼し、全
速力で部屋を抜け出した。飛ぶような勢いで階段を駆け降りると途中で警備兵と
すれ違った。
警備兵”待て、何だお前は!”
俺”ヘスから命令を受けている。宇宙人はどこだ”
警備兵”なにをいっているんだ”
俺”貴様、上官に向かって何て口の利き方だ”
警備兵”なんでお前が上官なんだ”
俺”貴様、名前は何だ”
警備兵”お前の名前はなんだ”
俺”上官のプライバシを詮索するのは元気違反だぞ。”
警備兵”げんき違反?なんだそれ、元気だったら駄目なのか?”
俺”俺は上官でもまだ子供だ。尋間室にいる連中に聞いてみろ。そこにいる連中
なら俺が上官であると言うことを知っている。宇宙人はどこだ”
警備兵”失礼しました。まるたいはまだ階下に潜伏していると思われます。”
俺”そうか”といって階段を駆け降りた。しかし警備兵の言った意味はさっぱり
わからなかった。
・宇宙人共同作戦
俺は階段をどんどん降りていき、一番下の階までたどり着いた。そこには”許可
なく立ち入ったものは死刑”と言う看板があった。
さらに奥に入るとコンピュータや機械のいっぱいつまった制御室のようなところ
にでた。
俺は看板の所に置いてあった鉄パイプで辺りかまわずぷちのめした。
しばらくするとさっきの警備兵がやってきた。
警備兵”なにをしている”
俺”許可なく立ち入った者は死刑だぞ”
警備兵”お前は誰の許可を受けたんだ”
俺”さっきから何度も言ってるだろ。ヘスだ(口からでまかせ)”
警備兵”そんなの嘘だ”
俺”なぜ嘘とわかる。尋間質に行けと言っただろ”
警備兵”行くまでもない。お前が死刑だ。”銃をかまえる。
俺”許可無く立ち入ったうえ、上官を殺そうとするとは、死刑だけではすまんぞ。
命令だお前も手伝え”
警備兵”お前が本当に上官なら階級を言ってもらおうか”
俺”…相当だ”
警備兵”????”
俺”転生術で降臨した(口からでまかせ)”
警備兵”ま、まさか”
俺”だから尋間質に行けと言っただろ”俺は再び鉄パイプで辺りを壊した。
警傭兵”ここは原子炉です。そんなことをしたらメルトダウンを起こして基地が
吹き飛びます。”
俺”それが目的だ。早く手伝え”
警備兵は悩んでいる。しかし銃をかまえて
警備兵”お前は総統であるはずがない。やめろ”バキューン
弾は俺の右肩をかすめ、制御器に命中した。その瞬間非常電源に切り替わりブザ
ーがけたたましく鳴り響いた。
俺”やっと手伝ってくれたのか”
警備兵”違ーう。人類を救うためにお前を殺す。”
俺”何も知らない子供をさらってきて洗脳することが人類を救うことなのか”
警傭兵”大勢を救うためには、多少の犠牲は仕方が無い”
俺”俺は全員を救うためにやってきた。勿論お前もだ。お前のしていることは悪
いことだ、わかるな。しかし俺を撃った弾が基地を吹き飛ばすのに役立ったのな
らお前は良い事をしたのだ。これからは良い事だけをして生きるんだ”
警備兵”うるさい”
俺”お願いだ改心してくれ、お前はだまされているんだ”
警備兵”だまれ”
警備兵は俺を撃とうとした。その時、爆発音が起こり、天井が崩れ落ちた。警備
兵は瞬く間に生き埋めとなった。俺も早く逃げた方がいいな。俺は階段を全速力
で駆け登った。かなり上まで上り通路にでた。そこでばったり宇宙人と面と向かった。
俺”お前が宇宙人か?”宇宙人は俺に光線銃を向け無言でつったている。
俺”君を助けに来た。一緒に逃げよう”俺は側に倒れていた警備兵から銃を取ろ
うとした。しかし宇宙人の殺気を感じたので
俺”さっきの爆発は俺がやったんだ。(←口からでまかせ)俺は悪い奴等をやっつけるために来た、君の味方だ、信用してくれ”
俺は銃を取り、宇宙人と共に脱出することにした。途中警備兵と激しい撃ち合い
になったが、ラッキーなことに逃げ込んだ部屋が武器庫だった。木箱の中には手
榴弾が山ほど入っていたので。物量作戦で敵を駆逐する事ができた。しかし、し
つこく反撃してくる敵に
俺”お一い、俺はお前らの上官だ、メントダーンを起こしてもうじき基地は吹き
飛ふぞ。お前たちも早く逃げろ。この警報音が聞こえんのか、他の仲間にも伝え
てくれ。宇宙人は俺が捕まえた安心しろ”(俺の持つ得意技 声帯模写)
敵はどうやら撤収したようだ。武器庫の中には時限爆弾もあったが、スイッチを入れたが
グリーンのランプが点灯するだけで、何も起こらなかった。宇宙人はそれを見てあわてて
逃げ出した。宇宙人は吹き抜けの天井のガラスをじっと見つめている。そこから脱出するよう
に見えたので俺は宇宙人にしがみついた。すると宇宙人はジャンプした。ガラスを突き破り俺
の体は宙に舞った。それを宇宙人が受け止めた。気がつくとそこは山の上だった。宇宙人は緑色
の体液を流していた。
俺”ありがとう。大丈夫ですか”といって傷口に手をかざして目を閉じた。
目を開けると傷が癒えていた。俺は微妙にヒーリングの特異能力を持っていた。
俺”あなたがとてもひどい目にあわされたという事はわかります。しかし地球人
がみんな悪い奴ではないのです。悪い奴等は必ず私が改心させますのでどうか地
球に攻めてこないで下さい。お願いです。”
宇宙人”地球では子供の方が偉いのか?”
俺”いいえ、私もあなたと同じ、捕まっていたのです。でも必ず悪い奴等を改心
させます。僕が死ぬまで決して攻めてこないで下さい。”
宇宙人”母星に帰る”
俺”僕も連れてって”俺は家まで送ってもらいたかった。
宇宙人は母星に連れて行けと勘違いしているようだ。
俺”やっぱり自分で帰ります。地球には神様(親神様)がいるのです。神様の前ではたとえ
どんなにすごい科学を持っていたとしても無力なのです。だから決して攻めてこ
ないでね。”
薬物を注射されて半狂乱の俺は宇宙人に神の力を示してびびらせようと目の前の崖か
ら飛び降りた。俺は空を飛べるつもりでいたのだ。みるみる俺は落下していった。
俺”やっぱり駄目なのか。ごめん”死を覚悟したそのとき小さな黄金色の光が体
を包みはじめた。何千何万という黄金の光に体がすっぽり覆われると俺の体は宙
を舞った。そしてあっと言う間に隣の山のてっぺんに着地した。”ありがとう”
俺は腹の底から感謝した。しかし感涙に浸っている暇はなかった。目の前には俺
をさらった黒服達3人が黒塗りの車で逃げだそうとしているところだった。
俺”よう、なにしてるんだ”
上官”何処から来たんだ”
俺”見てなかったのか?あっちから来たんだよ”俺は飛び降りた崖の方を指差し
た。
上官”宇宙人をやっつけにいったんじゃなかったのか”
俺”安心しろ、宇宙人には俺から地球を攻めないように言っておいた”
俺”俺を家まで連れて行け”
上官”御自分でどうぞ”手下と運転手は銃を身構えた。
俺”お前らまだ自分の立場が判ってないようだな。撃ちたきゃ撃てよ、その時は
お前の死ぬときだ。俺は貴様らを殺そうと思えばいつでも殺せるんだぞ。でもそ
うしないのは貴様らを改心させるためだ。俺はお前たちを愛してるんだ。俺がそ
の気になれば基地ごと吹き飛ばすことだってお茶の子さいさいなんだぞ。”
上官”では基地を吹き飛ばして下さい。そしたら貴方のいう事を信じましょう”
俺”よし”俺は飛んできた崖のある山に向けて手を窮した。
上官”どうしたんです。なにもおこりませんよ”
俺”まだ中に人がいる。全員脱出してからだ”
上官”早く吹き飛ばさないと、あなたが吹き飛ぶことになりますよ”
俺”お前はそんなに仲間に死んで欲しいのか、じきに全員脱出する。もうちょっ
と待て”しばらく俺は手を窮したまま重苦しい時がながれた。上官は俺を撃つよ
う手下に目配せしているようだ。
俺”よ一し、全員脱出したようだ。それじゃ今から吹き飛ばすからな、よ一く見
ておけよ。・・・どっかーん”俺は大声で叫んだ。と同時に地嶋りが始まり手
を窮している方向の山が崩れはじめた。爆薬庫でスイッチを入れた時限爆弾がそのとき爆発し、周囲の爆弾にも誘爆したのである。
上官”偶然だ。まぐれに決まってる。”
俺”お前な、いま信じるっていっただろ。嘘吐きは舌を引っこ抜くぞ”
そして俺は家の近くまで車で送らせた。
俺”悪い事する奴は必ず滅びる。お前らの上官にもそういっておけ。お前は組織
に残って一番になれ。そして悪い事をするのを止めさすんだ。いいな”
俺は家に帰ってそのときの話をしたが誰も信じなかった。

表向きの歴史ではヒトラーは終戦時死んだことになっていた。しかしこのときまだ生きて六甲の秘密基地に隠れ住んでいたのである。またヘスも刑務所に入っていることになっているがそれはダブル(影武者)でありこの秘密組織の最高責任者だったのである。秘密組織には大儀がある。人類を救うため。地球の平和を守るため。表向きに死んだことにするのは、身を守るもっともうまい選択の一つである。