・ドライブ
俺は家の近くの公園で友達と二人で遊んでいた。公園の入り口近くに車が
停まり、こちらの様子をうかがっている。
しばらくして子供だけだと確認すると、男が一人近づいてきた。
男1”何して遊んでるの”
俺”砂遊び”
男1”楽しいかい?”
俺”楽しいよ。おじさんもしたいの?”
男1”いや、おじさんは遠慮しとくよ。それよりもっと楽しい遊びがあるん
だけど、教えてあげようか”
俺”何?”
男1”ドライブ”
俺”ドライブって何”
男1”車に乗っていろんな所を見に行くんだよ”
俺”なんだつまらなそうじゃん”
男1”そんなことないよ、すごく楽しいよ”
俺”もういいよ。あっち行っててよ”
男1は車の方に戻って行った。しばらくすると違う男を引き連れてやってきた。
男2は巧みな話術で富士山までドライブしようと言ってきた。
俺は晩御飯までに帰れるなら行きたいというと、”大丈夫だよ。”というのでついて
いく事にした。友達は家に帰った。
富士山(ではなく大仙(岡山県))の麓に俺をドライブに誘ってくれた人たちのアジトがあった。
アジトの中には大勢の人がいた。俺は男に連れられて、見知らぬ建物の中を
あるいていた。廊下で別のおじさんが”今日来た子供は自分からついて来たそう
じゃないか。お釈迦様がいるなら会ってみたいもんだ”と話していた。
俺”何処に連れて行くの?”
男”君は誘拐されたんだよ”
俺”え一嘘でしょ”
男”本当だ”
俺”うえーん、やだー”
男”そうそう、その感じ。そんなふうに泣き叫べば帰してもらえるかもしれないよ。”
俺”本当?”
俺は観客のいっぱいいる舞台へと連れて行かれた。観客は家族ずれや子供など
一見ふつうの人たちだった。
男は俺にマイクを持たせ”さー命乞いをするんだ”と言ってきた。
俺はおそるおそるマイクに口を近づけ、大きく息を吸い込んだ。
そしてこんしんの力を込めてこう叫んだ。
俺”俺は釈迦だー。てめーらこんなことしてえーと思ってんのか。てめーらこれ
以上悪さしやがったら地獄に叩き落とすぞ(怒)”
観客1”誰だこんな奴連れてきたのは”
観客2”俺はもうこんなこと止めるぞ。俺はもうこんなことには参加できない”
俺”俺はお前らを滅ぼしに来たのではない。改心させるためにやってきた。
しかーし、これ以上悪事を働くなら、即刻地獄に落としてやる。
地獄に行きたい奴は前に出ろ。”
婆”神様御助け下さい。”両手を合わせ拝んでいる。
俺”俺は神じゃなーい。お前らと同じ人間だ、俺を拝むな、神(親神様)を拝め。
すべての人の心の中には神(親神様が御創りになられた魂)がいる。それがわからない奴は地獄に落とすぞ”
会場はパニックになっている。俺は舞台裏にいき飯を作れと命令した。
俺は朝から何も食べさせてもらっていなかったのだ。
悪魔教の信者は台所で焼き飯をつくってもってきた。
しかし、俺は”焼き飯の中に毒が入っているな”と直感した。
俺”お前食ってみろ”
信者”・・・”
俺”自分が食えんもん人に出すとはどういうことや。もういっぺん作ってこい”
信者は再び焼き飯を持ってきた。俺はスプーンですくい口に入れようとした。
すると信者の一人が薄気味悪い笑みを浮かべた。
俺”お前食ってみろ”
信者”・・・”
俺”おまえなー、二度も毒入りの飯を持ってくるとはどういうことやねん。
今度だけは大目に見てやる。もういっぺんつくってこい。”
俺は腹が減って死にそうだったので。三度目に持ってきた焼き飯も毒が
入っているかもしれないと思ったが。口の中に入れた。すると猛烈な吐きけ
がして嗚咽した。
俺”お前らこんな食ったらすぐ毒やとわかるもんで、よう俺を殺そう
としやがったな。食えー、食わんか”
信者”・・・”
信者には反省の色が見えなかった。ポルターガイスト現象(今までこいつらに残酷に殺されてきた霊魂による)が起き、信者達は次々と苦しみはじめた。そこへ新手がやってきた。俺をさらった男と知らない男が部屋に入ってきた。二人の男は部屋のありさまを見て呆然としていた。
俺”俺を家まで送って行け。”
男”・・・”
俺”約束しただろ”
男二人を引き連れて、車のある場所まで行った。
男”あれはお前がやったのか”
俺”さーな。お前らの組織は滅びるのが運命だ。”
男”お前に何ができる。こっちには偉い政治家がバックについとるんやぞ”
俺”政治家?政治家って何”
男”政治家は偉い人なんや。お前みたいながき、一ひねりや。”
俺”神か?”
男”おう、神は何もしてくれんが政治家の先生はいろいろしてくれる。神様みたいなもんや。”
俺”その政治家って神に言っておけ、俺は神々を滅ぼす男だってな”
俺は車の助手席に乗り込んだ。そして車は俺の家に向かって発進した。
高速道路を走っているとき運転手がバックミラーをいじった。後部座席の男
と目配せで合図しているようだ。おそらく俺を殺そうとしているのだろう。
俺”お前らあの部屋で何が起きたか知りたいか。”
運転手”・・・”
俺”神様(注:ここでの神様は浮遊霊や持ち霊のこと)がな悪い奴等を懲らしめてくれたんだよ。お前らにも見せてやりたかったな。今すぐ見せてやる。”
運転手は両手を首にあてて苦しみはじめた。車はそのままカーブにさしかかった。
後部座席の男”やめろ、そんなことしたらみんなお陀仏だぞ。”
俺”大丈夫だよ”
手放し状態のハンドルは勝手にきれ、カーブを難なくまがった。
俺”ほらな。さーて、お前もこの男と同じようにしてやろうか?
それがいやならこの車から出ていけ”
後部座席の男は車から飛び降りた。運転手の呪縛をといてサービスエリア
に行くよう指示した。俺は運転手と後部座席にいた俺と同い年位の男の子
を連れてレストランに行った。運転手に命令して俺はうどん定食を買って
こさせた。朝から何も食べさせて貰えなかった俺は貪り食っていた。
そこへ運転手が店の従業員を大勢引き連れてやってきた。
運転手”こいつに殺すって脅されてるんや、助けてくれ”
従業員達は俺のことを睨んでいる。
俺”いーか、しばらく俺の話を聞けよ。俺はなこの二人に会うのは今日が初めて
で全然知らない人や、ドライブに連れていったる言うからついてきたけど、朝から
何も食わしてくれへん。それで飯を食わせろと脅したわけや。ところでお前はい
つからこの男の事知ってるんや?”
男の子”1週間前”
俺”お前、親がいなくなった言うとったけどそれはいつや?”
男の子”同じ日”
俺”いいたかなかったけどな、お前の両親はこいつらに殺されたんや。
それでお前を善人のふりして連れまわしてるんや。”
男の子は大声で泣きはじめた。
運転手は逃げ出そうと慌てふためいていた。
従業員”警察がくるまでおとなしくしてもらおうか”
俺は親に怒られるのが恐くて運転手を連れてそこから逃げ出した。
そして運転手に家の近くまで送らせて、二度と悪い事するなよと言って
家に帰った。

1970年代、このような悪魔組織が世界中に存在していた。後に月のデビルを倒した後も悪魔組織の多くは生け贄を止めなっかた。俺はそいつらの記憶を消したり(マインド・アサシン)、完全に悪魔と化してしまったもの達は氷漬けにして保管した。
 悪魔組織にもいろいろあって、中には、魔界の霊魂と契約することが、真に神の力だと信じる司祭もいたし、神のために自ら進んで生け贄となることを希望する信者もいた。
 今はこれらの者が改心し、悪魔組織がなくなったと信じたい。